語る!青学スポーツ 2006
 

 2006年度ももうすぐ終わり。今年の青山学院大学 は体育会の活躍が目立った1年でした。

 そこで今回は、1年間の青学スポーツ陣の総まとめとして、大学スポーツ新聞・青山スポーツの会長、村瀬超さん (主な担当部会 : 硬式野球部 / レスリング部) と、編集長の石井萌さん (主な担当部会 : 女子バレー部 / 卓球部 / バドミントン部) に、

     『2006年の青学スポーツ界』

について、取材の際のエピソードやウラ話も交えて対談形式で語ってもらいました。
 この1年間、いろいろな場所に行き、数多くの体育会を見続けてきた二人の青学スポーツに対する熱いトークをお楽しみください。

 青学唯一のスポーツ新聞・青山スポーツ。基本的には隔月刊だが号外も発行する。
  またネット上ではブログでも速報を流している。

 


 ―― 今年度 の青学スポーツを全体的に振り返って、活躍したところ、印象に残ったところ。

 

石井:私はバレー部だね。今年はバレー部抜きでは語れないでしょう!

村瀬:まあ、文句なしでしょう。 (笑)

だって、 5 冠、青学史上初だし、大学女子史上初だし!
パイオニアとして、青学が名を残したのは嬉しかったね。

しかし強かったね〜。何が強かったの?やっぱ他大と比べて小っちゃいじゃん。それなりに不利な要素は揃っていたわけじゃない。

青学が強いのは、レシーブがいいから。サーブカットがすごいから。

全日本の男子にも言ってあげたいね(笑) 。

あとはセッターでしょう。サーブカットが全部の始まりだからね。球が上がらないと。

ちゃんとセッターにいかないと攻撃も打てない、と。

そう。でも、秋山さんの場合は、ちょっと乱れても、秋山さんがちゃんとトスするから、ちょっとぶれても大丈夫みたいな。だから強かったんじゃない?
まあ、生瀬さんの目に狂いはないってことでしょう。
生瀬監督が秋山さんを見たとき、「君はよく球が飛ぶねぇ」って言われてスカウトされたらしいよ。

へぇ〜

だからさ、遠くからでも速いボールが飛ばせるし、すごかったんだよ。

  
女子バレー部 キャプテン秋山を中心に、春・秋の関東リーグ、6月の東日本、8月の東西、そして12月の全日本と大学の大会全てを優勝で飾り、史上初の大学女子5冠制覇を成し遂げた。

 

硬式野球部は?

野球部は、春に優勝できた、っていうのがすごい事。3期連続優勝っていうのは、青学史上初だし、東都では過去にあんまり無いわけ、詳しいデータは知らないけど。4期連続優勝したらちゃんと調べようと思ってたんだけど、秋は残念ながら…ね。

惜しかったね〜。

ただ、ドラフト候補といわれていた方々がちゃんとプロ入りしたのが俺は嬉しくて。
思ったよりも順位も良くて。俺は全員下位指名だと思っていたのね。5順目、6順目ぐらいだと思ってたんだけど、高市さんは希望枠でしょ。で、円谷さんは4順目で、今回のドラフトだと1位の次は4位なの。

ん、どういうこと?

希望枠で選手獲ったところは、ドラフトの制度上、3順目からの指名になるの。要は2位ってこと、4順目は。

へぇ〜。

それで円谷さんと横川さんが入ったっていうのは、よかったなぁ、って。

なるほど。

ただリーグ戦は、プロ入り以外の人―楠城さんとか田中勝治さんとか山川さんとかが活躍してたなって印象があって、それが見ててすごい嬉しかったね。

でもさ、例年に比べてさ、卒業後野球続ける人って多いよね?

多い。能力はみんな非常に高いと思う。

その中でも高市っていうピッチャーはメンタルは凄く強い人だなっていうのは思った。崩れない、見てて安心出来るっていう。秋は若干裏切られることもあったけども(笑)。

(笑)。本当はね、野球とバレーでね、全勝で記事にしようと思ってたんだけどね。

4冠!5冠!でね。構想はあったんだけどなぁ…

  
硬式野球部 東都春リーグ優勝、全日本大学野球準優勝、秋リーグ2位。今年のドラフトでは4名が指名されプロ野球に。

 

野球、バレーときて、次は?

レスリングでしょう!長谷川さん!でもチームとしても?

全グレ(全日本大学グレコローマン選手権)3位!っていうのは嬉しかった。

いかにすごいの?

3位に入れたのは、板倉さんが初優勝できたのが一番大きくて、長谷川さんと二階級で日本一っていうのはすごい事。

あと天皇杯では長谷川さん負けちゃったけど、負け方がすごく良くて、攻めて攻めて攻めて、負けた。本人は「負けは負け。惜しいとかは何も無い」って言ってたけど、 それは見ていて涙でそうになったね。

 

  
レスリング部 主将の55kg級・長谷川恒平を中心に各階級で力を発揮。特にグレコローマンでの活躍が目立った。

 

新聞作ってて一番思ったのはさあ、今年は贅沢な悩みだったよね。それぞれの体育会が勝って、いい成績残しすぎて、どの基準で比べてどの部を優先するか、で一番揉めたよね。

そうそう。ここもいいんじゃないか、って。

そう!ここも勝ってる、ここも勝ってる、って。やっぱ結果優先して載せたり。本当だったら、タイミング的に1面でもありうる結果でも、それよりすごい結果を出したとこがあったりしたから中面になっちゃったりとか、そういうのは困ったよね、本当。

俺も本当はレスリング部1面が良かったもん。またかよ!って言われるのは覚悟で(笑)

私も秋はバレー部1面にしたかったもん(笑) またかよ!って(笑)。やっぱり偏りはあるんだけどね。

でもさ、今年はサッカーとラクロス、アメフトなんかがでてきたから、今までとちょっと色が変わった、みたいな感じがあったよね。1面では取り上げられなかったけど、中面で大きく取り上げる部会がちょっとづつ変わってきてて、すごい楽しかったね。
来年は、アメフト・ラグビーに頑張ってほしい!やっぱり結果残さないと強い人も入ってこないし、悪循環だよね。

 


次は…なんだろう?

サッカー部、1部昇格! 俺はすごく嬉しかった!

勝ち進みそうだ、ってことで、ちゃんと取材行かなきゃってことになって、担当決めて行く事になってね。

そう、前期はほとんどいけなかったんだけどね。いい順位だっていうのは知ってて、最終節だけ行って、それで何とか…いろんな取材と被ってたからなあ…

そうだね…人少ないからね(笑) 誰か入らないかなあ…

うちらのことはいいから(笑)。

まあ1部昇格は大きいよね。サッカーファンも多いだろうしね。これから頑張ってほしい。

  
サッカー部 2部リーグで14勝4敗4分と2位に入り、4年ぶりの1部リーグ復帰を決めた。

 

あと、陸上!私は本当に陸上に頑張ってほしかった!

やっぱ大学スポーツって3大スポーツって言われてるじゃん。野球・ラグビー・そして箱根なんだよね。
春は野球で、冬はラグビー、正月は箱根ってなるじゃん。その3大スポーツの中で、うちは野球部のみじゃない。

でも陸上は…本当にさあ、記録会とかではすごいタイムでてるじゃない。

でも、箱根の予選会がね…

まあ、まだ来年チャンスはあるからね。頑張れ!!

 
陸上競技部 箱根予選会では17位と通過ならず。しかし学連選抜チームで米澤豪選手(2年)が10区を走り、区間5位の成績を収めた。またキャプテン古矢選手は関東インカレで800m優勝など、好結果を残した。

 

次は、バスケ。
今年のバスケ部は評価は低かったじゃん。世間の下馬評は。

そうだね。すごくないってわけじゃないんだけども、それ以外の部会がすごかったから、新聞でも扱いがいつも小さくて、担当者もブーブー言っていましたが…

まあ、しょうがないんだけどね。

しょうがないんだけど…惜しかった。インカレも4位だしね。

けど、去年準優勝、っていうのを考えちゃうと…って。

そうなんだよね〜。弱かったわけではないけど、去年が更にすごかったのと、今年は他の部会が活躍していたんで、若干埋もれた感があるよね。あんまり大きく取り上げられなかったね。

それはちょっと残念だったね。

 
男子バスケットボール部 4年の岡田・正中を中心としたチームで活躍。関東リーグ4位。全日本インカレでも4位だった。

 

あとは…ラクロスは?

試合見に行った。すごい楽しかった!

ほとんど大学から始めた人ばかりなんでしょ?

そう!迫力が凄いし、女子は見たことあったけど、男子は初めて見た!
でも、1部に上がって終わりじゃないよね。上がってどこまでいけるかだし。
まあ、楽しみな部会が増えたね。

1部で上位にいけば、うちらの贅沢な悩みも増えるし。

そうだよね。

 
ラクロス同好会 女子は1部リーグ残留。男子は2部リーグブロック戦で1位。入替戦で勝利し、念願の1部復帰を決めた。

 

あとは…女タク(女子卓球部)だ。

担当者として熱く語ってくださいよ。

女タクは、あとはチームとしてのタイトルが無いだけなの。ってすごく思う。
個人では、阿部さん、山崎さんとかって全日本で5人しか出られない中の第2代表とかに選ばれたりするの。国際大会にも出れたり。
でね、話聞いたら、リーグ戦が苦手なんだって。チームを背負うっていうのが想像以上のプレッシャーで、固くなっちゃうって言ってた。
トーナメントで勝ち上がれるのは『別に負けてもショックなのは自分だけだ』、って思うから、思い切りよくいけて、それがいつもうまいこといって上位入賞してるんだって。

そう、次のリーグ戦が最後だから…今年は頑張ってほしいなあって。今まで最高で2位止まりだからね。秋は3位だったし。

 
女子卓球部 阿部・山崎・大槻など3年生を中心としたチームで活躍。春リーグ2位、秋リーグ3位、全日本インカレベスト8など。

 

けどさ、やっぱり、1面になった部会っていうのは、今までにあった部会だったじゃん。

うん。目新しくはなかったってこと?

そうそう。それがもうちょっとだなっていうのが…ちょっと厳しい見方をすれば。

そうだね。作っているほうも新しい部も出したいって思うし、いろんなところを出して、体育会以外にも知らせたいよね。ここも頑張ってるよ!みたいな。

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そうだ! 私が一番心残りなのは、バドミントン部の青山さんなんですよ!

インカレの取材で京都に行ったんだけど、男子と女子の試合が別会場で、どちらかしか見に行けなかったの。で、私は女子の試合に行ったんだけど、その日に男女とも負けてしまって…青山さんの最後の試合を見れなくて…

でも、女バドはすごいと思いました。選手の少なさは日本一だし(笑)。それでも少ない中で、東日本準優勝で、優勝争いに絡めていたのはすごいと思う。一人一人にかかる負担は大きいと思うけど。

  
バドミントン部 女子は東日本インカレ準優勝。男子は昨年昇格した1部リーグ残留を決める。

まあ、うちはどこも平均的に少ないけどね。

そうだね。でも殊に女バドは少ないね。

でも野球部も少ないもん。

他大に比べたらね。

だってベンチに入れない部員がさ、スタンドで応援してるわけじゃない。それが5,6人しかいないからね。

(笑)。

 

 

 ―― 今年一番印象に残った人は

うーん、悩みますね…

でも、私は秋山さん(秋山美幸:4年/女子バレー部主将)かなぁ。



秋山美幸

今年度女子バレー部主将でセッター。5冠すべての大会でセッター賞・MVPなどのタイトルを獲得。

卒業後はVリーグ・NECレッドロケッツへ。

キャプテンとしてチームを引っ張るっていう部分で、プレーで引っ張るというのも大事だし、でもプレーだけで引っ張るのは無理だと思うのね。秋山さんはプレー以外でも後輩から慕われているっていうのが見ててわかる。

なんだろうな… 自らプレッシャーを課す人なの。一昨年のインカレ(2005年:優勝/青山学院大学・準優勝/筑波大学)が終わった直後のインタビューですごい印象的だったのは、優勝した直後なのに、「もう、終わったこと」っていうのをまず言われて。もちろん「うれしい」とかもあるけど、それよりも「次の年の『5冠全勝』の事を考えるだけなんで」って言われて、「うわぁ〜、すごい!!」って思った。
そこからもうスタートしてるっていうモチベーションもすごいと思ったし、私だったら、インカレ優勝したらもう有頂天で浮かれて「うれしいです!ヤバイです!」ってなると思うのね。

わかるわかる(笑)

でも秋山さんは、優勝した瞬間すら「もう過去のことだから」って。それはすごいと思った。

俺、日本一になったことないからわからないけど(笑)、もしなったとしたらさ、やっぱり浮かれるでしょ。自慢しまくるよ(笑)。

私もそう(笑)。「私日本一!」みたいな(笑)。
でも、それが無いし、次が最後だし、(5冠獲るのは)次しかない。だから「安心できる要素は何もない」って事を常に言っていて、「王者として受けて立つっていう立場には立てない。不安要素はまだいっぱいある」って。常に自分を追い込んでいるっていう。

そう、今回のインカレ中に、多分精神的なものなんでしょうけど、「手首から先の感覚がおかしい」、「自分の手じゃないみたい」ってずっと言ってて、準決勝まで「なんか手の感覚が戻らないんですよ〜」って。
で、準決勝の後のインタビューの時には、もう本当に…顔面蒼白な感じで、「潰されちゃいそうなんですよ」って言ってて…
優勝したし、ハッピーな記事にしたかったから、そういうのはあんまり(新聞には)書かなかったけど。でもそんなにすごいんだと思って、プレッシャーが――主将として、セッターとして、5冠を背負ってみたいな。メディアからもワーワー言われてるし。
それをやってのけたのは、すごいな〜って思う。

それと、人としても(尊敬できる)。いろんな取材とか行っても、全部が全部さぁ、うちらを快く受け入れてくれるわけじゃないじゃない?試合終わって疲れてるし、負けた試合の後とかは喋りたくないし。そういうのはわかるけど、そういう時でも秋山さんは絶対に「お待たせしました」みたいな感じで話してくれるし、なんか…気配りがすごかった。誰に対しても、チームメイトにもそうだし、うちらにも。取材の時に「いつも疲れているところすみません」って言っても、「いや、こっちが取材してもらっている側なんで、いつもありがとうございます」みたいに言われて、もう…うわぁ〜、って(笑)

 

会長は?誰?

一人となると難しいなぁ…
強いて言うなら、やっぱり野球部になっちゃうけど、山川さん(山川広大:4年/硬式野球部)

一般入部で入ってきたっていうのがまずあって、それで3年からレギュラーになったんだけど、それもまたすごい話でね。1コ上で、当時の4年生に杉浦さん(杉浦亮太:現TDK千曲川)っていう人がいて、その人はベストナインとか取るような実力のある人だったのね。それを押しのけて、一般入部の山川さんがレギュラーに入るようになったっていうのがすごいなと。まあ甲子園は出てるんだけどね。

 

 

山川広大

硬式野球部一塁手。攻守共に高いレベルで活躍。3年次にはベストナインにも輝いた。

卒業後は地元・北海道へ戻りJR北海道で社会人野球日本一を目指す。

へぇ〜。

で、『4年間振り返ってどうでしたか?』って聞いたら、「何回も辞めたいと思いました」って。『でもレギュラーも獲れたじゃないですか。力があるからじゃないですか?』って聞いたら、「自分なんか実力がないから、練習してないと不安なんで、ひたすらバット振ってました」って。

で、現に一番最後の秋のリーグ戦、一番打率良かったのは山川さんだった。

すごいねぇ。努力が実ったね。

ぶっちゃけ、ベストナイン取れててもおかしくない打率だったから、それはすごく印象に残ってる。
あと、怪我とかしても…一昨年さ、うちは日本一になったの。山川さんはそのとき確か、指の靭帯損傷してて、それでも出ていたからね。
そういうのがあって、すごく印象に残ってる。また、いい人でさぁ…すごい真面目な人。
まあ、そういうことで一番、山川さんが印象に残るというか、記憶に残るというか、そういう人でしたね。僕にとっては。

なるほどね。

すごい難しい質問でしたね。

でも他にもいっぱいいるよね。結果を残している人でも、残していない人でもすごい人っていっぱいいたしね。

でもさ、やっぱり4年生が、いいチームは強いんじゃない?

そうだね、確かに。なんか強い人って人柄がいいんだよね。

そう、強い人ってやっぱり人柄がいいよね!

強いからなのかな?それとも人柄がいいからチームがまとまるのかな?とかは思う。

 

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まあ早く、球春到来してほしいな。

そうだね〜。試合見たいね。

でもさ、実際来たら来たでさ、リーグ取材チョーしんどいじゃん(笑)。全部の部会なんだもん。もし新入生が入ってきたとしても、最初はうちらついていくじゃん。

その時期大変だよね。4,5,6月まで(笑)。
ゴールデンウィークとかなかったよね。

ないない!ゴールデンウィークが一番取材だって!(笑)

 


 かなり長くなったが、青山スポーツ・トップ対談はこれで終わり。
今年の青学スポーツ陣の活躍がお分かりいただけたでしょうか。
今回名前の挙がった部会も、残念ながら名前の挙がらなかった部会も、4月からの新しいチームでの活躍に期待したいと思います。

 

 

 

 

 


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