―青スポ1年間の深イイ話―
村瀬:
板倉さん(板倉史也:レスリング部/4年)が連覇達成できたのがすごいなって。(全日本大学グレコローマン選手権で昨年に引き続き優勝)
『精神的に弱い』って言われてたからね。気持ちは強いんだけど、空回りしちゃうっていうのかな。
インカレに関しては、指を骨折してたっていうのがあって…後で知ったんだけどね。
でもそれを言い訳にしなかった板倉さんも素敵だなって思ったね。
石井:
エピソード的に卓球のインカレ優勝は楽しかった。
兵庫・尼崎でやってて、選手には失礼な話だけど、一応全日程ホテルは取ってたんだけど最終日までには負けるだろうなって予想してたの。だから最終日は地元の友達と観光、って予定でいたら勝ち残って優勝までいったっていう。
なにより選手がびっくりしてて(笑) 今の4年生の代は1年から3年連続で毎年ベスト8に終わってて、4強の壁がどうしても越えられなかった。
で、最後の年に何が違ったかというと、普段練習しない人が誰より長く居残り練習してたり (笑)。
あと、阿部さん(阿部恵/4年)と山アさん(山ア千春/4年)が同じ部屋で、その2人は合宿で爆睡コンビって言われてるらしくて、普段は秒殺で眠れるらしいんだけど(笑)、生まれて初めて眠れなかったんだって!寝ようとしてもどんどん試合のイメージが頭にわいてきちゃって。
8決が筑波、準決が神戸松蔭って勝ち上がるところは想像できて、当たる相手も大体予想して、ひたすらダブルスで、こうなったらこうしようとか、あとお互いにダメな時はこうなってるからこうしよう、とか話し合って、そんなこと初めてで…
で、そのまま阿部さんと山アさんはシングルスもダブルスも無敗で最後までいったっていう…
インカレは見てて負ける気がしなかったね。オーラが違ったもん。とにかく阿部・山アが強くて。
普段はさ、かわいいじゃん。でも試合中見てると怖いのよ、殺気が。相手のこと睨みつけて、半端ないスマッシュとかさ。
あとは試合は見れなかったんだけど、阿部・山アペアが全日学(全日本学生選手権)のダブルス優勝したっていうのがすごい嬉しくて。
阿部さんはシングルスの予選で、ものすごい格下に負けちゃったの。
出場権がダブルスしかない中でそれで優勝できたのはすごいし、しかもたまたま決勝の会場が1年で優勝した時と同じ会場(愛知県体育館)で、1年の時はウィニングボールを山アさんのお母さんにあげて、最後の今年は阿部さんのお母さんにあげたって……いい話だよね。
ちょっと、出来すぎだよね(笑)。
確か、全日学の予選があって、秋リーグがあって、全日学って順番だったの。
で、秋リーグの時に阿部さんは『優勝してくる!』って言い放ったんですよ。
『ダブルスは絶対勝ってくるから』って。それで勝ったのは…マジ凄い!って思ったね(笑) すごい人だよね。
萌は阿部さんのブログにも登場してたね。(その記事はこちら)
びっくりしたよ。
阿部さんは面白い人で明るい性格だから、取材中とかもすごく良くしてもらってたの。
やたら絡んでくれて。373〜んて感じで(笑)
でも、さっき言ったシングルの全日学予選で負けちゃった時に、私は初めて負けたあとに取材をしなかったの。もう字のごとく泣き崩れちゃってて、もう近づけない、と思ってその日は取材をやめちゃったの。後日にしようと思って。
でも、写真撮るときに近くにいるじゃん。だから阿部さんは、私が取材に来たことを知ってたのに、終わったあとに来ないから不思議に思ったんだって。
で、後日違う大会で取材したときに『こないだ来なかったでしょ?』みたいに言われて「ちょっといけませんでした」て言ったら『気使わせてごめんね』って言ってくれて。
でその後、一応引退試合みたいな感じでこの間オールジャパンが1月にあったんだけど、それもシングルスで無名の高校生に負けちゃったの。でその時も泣いて、呆然として帰っていったんで、今回も無理かな…って記者席戻ってたのね。
そしたら阿部さんが電話かけてきてくれて『今どこにいるの』『私、階段上ったところにいるからね』って、「じゃあ、行かせてもらいます」って。
行ったら、泣き腫らした顔で、でも泣き止んで迎えてくれて。
『また話聞けないと思ったんでしょ?』って言われて、図星だったから「そうです」って言ったら『萌ちゃんが私に気使っちゃダメでしょ』って言ってくれて。
で、取材を始めたんだけど、私も無意識にシングルスの話題は避けてたの。ミックス・ダブルスとダブルスの話ばっか振ってて。そしたら阿部さんがふと『シングルスの事は聞かないの?』って。「すいません、聞きたいです」って言ったら、ちゃんとその悔しい気持ちとかを話してくれて…
だから、最後の最後で私は、選手のおかげで記者にしてもらったな、って。すごいいい経験だったね。
はぁ〜。いい話だね。
なんかさぁ、選手のこと気遣って、ってのもあるけどさ、自分がヘコみたくないっていうのが強いじゃん。負けたあとに取材するのってこっちもヘコむから。
だから、選手を気遣ってとかいっても、実際は自分のために私は取材を避けてたから、『気を使わないで』って言ってくれたのがすごい嬉しくて…
負けたときこそさ、ちゃんと、何で負けたのか書かなきゃいけないのが記者の仕事じゃない?
それを最後の最後で学んだ、っていう(笑) でもいい取材をさせてもらったなって思う。
ほんとにいい思いをしてるよなぁ。
ね〜。私はほんとに恵まれたんだよね。選手に。
でね、阿部さんの将来の目標は『ジャンクスポーツ』に出ることなんだって(笑) これは固い決意(笑)
阿部さんは『お茶の間を笑わす!』って(笑) 頑張ってください!
俺も一つ思い出した。
小窪さん(小窪哲也:硬式野球部/4年)への最後の取材のときにさ、
「最初に取材に来た頃のこと覚えてますか?」聞いたら、
『覚えてるでぇ、俺取材なれしてへんかったからなぁ』って。
でも小窪さんメチャメチャしゃべってたよって (笑)
やっぱり場数踏むとさ、選手もそれなりに心開いてくれるしね。
でも男同士だと難しいんだよね。
女同士だと打ち解けると、本音を話してくれるようになる。だから最後のほうで、バド部とか阿部さんとかも負けたあとでもしゃべってくれたり。
でも男同士だと、打ち解けると、照れが生じるんじゃない?(笑)恥ずかしいじゃん。
なかなか距離感が難しかったね。取材行きすぎってのがあるかも。場数を踏みすぎた(笑)
必要以上に行ってたからね(笑) 楽しかったもんね。取材が趣味だったから。
あと、これは話していいのか迷うんですが…
本間ちゃん(本間ちさと:バドミントン部/1年)が秋ごろにすごい落ち込んでた時があって。
たまたまキャンパスで会ったときに「最近どう?」って声かけたら『最近悩んでるんです』って。内容は詳しく分からないんだけど。
で、話は遡るんだけど、秋のリーグの時に青スポの来年のバド担当の子が全然来れなくて、別の子を連れてったのよ、とりあえずの引継ぎに。
それで、その子が始めて見たバドの試合で、本間ちゃんが1−1からのファイナルセットで 18−20 ともう負けそう!ってとこからポイント取って逆転して勝った。
で、その試合を見て、すごい衝撃を受けたらしくて、その後輩の子が『私はこの選手を追いかけたいから、バドミントン担当につけてください!』って。私もそれに感動して、「じゃあ頑張れ!」って(笑) バド担当に任命したの。
それでリーグ優勝の祝勝会に呼んでもらったときに、挨拶を振られて、その話をしたんですよ。名前は出さなかったけど、バド部の試合を見て、感動したからこの部の担当に就きたいって言った子がいるんです!って。
それを本間ちゃんにはずっと伝えたいと思ってて。
で、悩んでる、って言われたときにその話をして、あれは本間ちゃんのことだったんだよって言って、「一生懸命にやってるだけで人に影響与えてるんだから、頑張りすぎないで」みたいなこと言ったら、もう大泣きして喜んでくれて…
しかもそれで『頑張る!』って、その後の新人戦で優勝したのにすごい感動しましたね。
―3年間体育会を見てきて―
でも青スポもずいぶん浸透したよね。
そうだね。こっちの感触としてだけど、リアクションが去年よりも全然あったのかなって。
体育会にやっと認識され始めたってのがよかったね。
さっき来る前に話してたんだけど、うちら1年から入って、日本一を見ていない年がないっていうので、やっぱ青学は凄いんじゃないか!っていう、結論に至ったよね。
そうそう。
1年のとき(2005)は硬式野球部と 女子バレー部 。
2年のとき(2006)は女子バレー部でしょ。
で3年の今年は卓球とバスケット。
あとレスリングはしょっちゅうだよね。あと空手も。
あと今年に関してだけど、また私の担当になっちゃうけど、内定選手として出て活躍してるっていうのが…
内田さん(内田暁子:女子バレーボール部/4年)もそうだし、青山さん(青山真:バドミントン部/4年)がデビュー戦白星だったっていうのがすごい!
早いよね、デビューが。まだ卒業してないんでしょ(笑)
すごい嬉しくて!もうなんかね…青学最高!だよね!
やっぱでも、世間一般に、青学って強いイメージないからさ、もっとメディアに露出してほしいよね。
一般の学生も知らないもんね。
そこら辺でさ、うちら体育会には浸透したけど、一般生にはいまいちなとこあったよね。
絶対面白いのにね〜。記念館とかでも試合やるんだから見に来てほしいよね。
校風がそうなんだよね。
まあ一般生にも興味もってほしいですよ。
でも私も入ってから知ったもんね、青学がスポーツ強いってこと。知ってた?
まあ俺は野球くらいしか知らなかったね。
―青スポの課題、体育会の課題―
(そもそも青スポにはいったのは?)
私は最初はバレー部に入るつもりでいて。
大学入ってからバレー部が強いってことを知って、そういう高いレベルのとこでマネージャーがしたい、って思ってたんですけど、自分が夜間主コースだったんで、練習時間が合わないなあと思って。
でも何かしらバレー部に関わりたい、あと大学入ったら写真やりたい、っていうのは決めてて、それと雑誌編集に興味があって、まとめたら青スポだった、っていう(笑)
だから最初はバレー部にかかわりたいっていう理由だったけど、他の部会も行ってみたら楽しかったんだよね。
マサルさんはスカウトだよね(笑)
スカウトというか…
スポーツもともと好きだったっていうのはあったんだけど。
俺の場合は高校3年間、ふしだらな(笑)、自堕落な生活を送ってたので、それを正す意味でも。
要は時間は莫大にあったんだよね。 なら、忙しい中で遊んだほうがより充実するんじゃないかと思いましてね。
ある程度覚悟していた以上の忙しさはあったけどね(笑)
ちょっと人数面でね(笑)
でもいい経験だったよね。
もう一度やれって言われたら無理だよね(笑)
精神的なプレッシャーさえなければ楽しいんだけどね。
でも最後ね、楽しんでできたしさ、よかったよね。
後輩のおかげだね。
ほんとでも、そうだよね。
新聞作ったら結構ストレスたまったりして。
環境にも恵まれてたよね。
あと、勝ってくれる部会がいるから楽しく取材もできたし。
お金の面だけだよね、問題だったのは。
あと今後は一般生にいかにアプローチしていくかっていう。
今後の青スポの課題はそこでしょう。
優秀な後輩になんとかしてもらおう(笑)
体育会の課題は?
どこももっと人数がほしいね。
難しいね。
あとは、弱くてもいいから気持ちを見せてほしい。
勝ち負けはもちろん大事なことだけど、戦う姿勢がないと取材のしがいがないよ。
負けてても、こう、くるものがあれば、書けるじゃん。
そうだね〜。気持ちしっかり持ってほしいね。
そこさえしっかりしてくれれば、見てるほうも、たとえ負けたとしてもいいもの見れたなって、こっちも頑張ろう!って思えるけどさ。
最終的には、精神論(笑)
来年は自分達の同期が最後の年じゃない?頑張ってほしいよね。
―来年度の期待選手―
俺は荒尾(荒尾岳:バスケットボール部/3年)。1年から出ていたけど来年4年生だよね。
陸上は米澤兄弟(米澤豪/3年・米澤類/2年)。あと先崎さん(先崎裕也/3年)も4年生か。来年こそ箱根出てほしいよね。
で、後輩達は箱根特集号を作っていい思いすればいいさ!(笑)
(笑) でも出てほしいよねぇ。
ま、あとは野球部ですよね。
今の1年生が素材的に面白いんですよ。小池(翔大)・下水流(昂)・川角(謙)とか。
あ、あと野球部で期待なのが山室君(山室公志郎/2年)。俺が今まで青学で見てきた中で一番いいピッチャーだと思う。才能はすごいある!特にストレートとスライダーはものすごいと思った。
今まで青学って技巧派が多くて速球派ってあまりいなかったんだよ、高市さんとか。
だからその中で150キロ近く出る山室君は魅力に感じますね。
萌は?
卓球の早田ちゃん(早田知世:卓球部/1年)とバドの本間ちゃんはビッグになって頑張ってくれるんじゃないかな。
早田ちゃんと本間ちゃんは対照的なルーキーなの。
早田ちゃんは、なんというか…妖精さんみたいな感じ(笑) いい意味で無欲で。
だから気負いがなくて、秋のリーグでもさ、先輩達が3勝3敗ですごい戦いで最後にまさかのルーキー、みたいな(笑)
でもそこで勝ってすごかったんだけど、聞いたら『何も考えてなかった』って。本当に無欲だったとかって。
勝ちたいと思わないのが勝因みたいな感じだったのね。
それに対して、本間ちゃんは1年間社会人をしていたから、『コートに立てるのが本当に幸せ』って。
しかもその1年間は普通に会社員をしていたらしいのね。だからバドミントンなんかほとんど練習できなかったし、勉強時間も自分で作って勉強、みたいな感じで。それで社会人入試で入って…
だから、『他のルーキー達より勝つ重みを感じてる』、『コートに立つからには勝ちたい!』って。
インカレもシングルスはベスト32で終わっちゃったけど、その終わった直後に『来年のインカレは勝ちます!』って言ってくれて…
なんか1年スパンで目標立てるのってすごいなって思った。
競技違うけど、秋山さん(秋山美幸:女子バレーボール部:現在NECレッドロケッツ)もそうだったの。
2005年に17年ぶりにインカレ優勝したときに感想を聞きに行ったら、『嬉しいは嬉しいけどこれからです』って。『来年は5冠するんです!』って今の嬉しさより、そっちのことを語ってたのがすごい印象的だったから、やっぱそういう人って勝つんだろうなあ、って思ったね。
すごいね。明日の目標さえ立てられない俺は…(笑)
そうなの。来年のこの大会で勝ちます!って言える?言えないよ(笑) 自分より年下だからなおさら衝撃を受けちゃって、「ああ、あたし何してんだろ…」ってよく思った(笑)
だから来年楽しみ。どういう感じに勝っていくのかなって。
そんなところかな。
いろんな、いい瞬間に立ち会ったよね。いい場面見せてもらって、生活に潤いのあった3年間だった(笑)
これから潤いがなくなってくと(笑)
そう、なんか穴が開いた感じだよね。 楽っちゃ楽だけど、寂しいなって。
でも、ぶっちゃけ行くでしょ?春とかリーグ全開になったら就活してるけど、会場に足運んでるの。観客として(笑)
わ〜〜、って応援団として(笑)
で、後輩達が見て『何やってんだよあの人たち!』って(笑)
「もっと突っ込んだ取材しないといい記事書けないからな!」とか言って。
で、うちらは観戦と(笑)
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